はると先輩
(いつもより早くついちゃったなぁ・・・)


駅のホームで携帯を触りながら思う


そんな時


目の前を誰かが通り過ぎた


(せん・・・ぱい・・)


先輩だった。


チラリと横目で先輩を見る


やっぱり好きだなぁ、なんて思いながら


諦めなきゃいけないのに。


(はぁ・・・)


心の中で小さくため息をつく。


その時、異変に気づいた


(あれ・・・なんか先輩頬に傷ある・・・?)


しきりに先輩は頬を触っている。
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