誰よりも大切なひとだから。
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そもそも相手いませんし
って、苦笑していた長野くんの表情が脳裏でぐるぐる回っている。
……焼け付いて離れないんだな。これが。
自室の机上には、空色のメモ書き。
そこに黒のボールペンの文字が佇んでいる。
"ずっと好きでした。"
今朝の出来事は、かなりショックだった。
告白する前から、フラレた気分だった。
だからラブレター自体やめようかな、って一瞬本気で思ったんだけど。
「……結局、書いてしまった」
想いを伝えるくらいいいよね?
……なんて、言い訳を加える。