キミ色の夏
「……私も、ありがとう……そばに居てくれてありがとう……」
ポロポロと涙が流れ落ちる。
それでも私は、微笑みながら柚希くんを見つめていた。
「……好きになってくれてありがとう。
私、柚希くんと一緒に過ごしてきて……もっともっと一緒に居たい。って、そう思ったんだよ」
二人で過ごしてきた時間の長さだけを見れば、とってもとっても短い。
だけど私は柚希くんと過ごしてきた時間を全部覚えているし、
柚希くんの言葉も、笑顔も、たくさんたくさん覚えてる。
「私がこの先も一緒に居たいのは……一緒に過ごしていきたいのは、柚希くんだけだよ」
柚希くんじゃなきゃダメなんだ。
柚希くんと一緒に、生きていきたいんだ。