一途な彼と不器用彼女①


私さえいなかったら...?


───...


「お前がいるからあいつはっ!」


「フフ...蒼依ちゃんがいるからこうなったんだよ?ニヤ」


「なんでお前が死ななくて優兎斗は死んだんだよ!」


───...


ワタシサエイナカッタラコウナラナカッタ?


蒼依「~っ!?
ケホ...ゴホ...ケホケホ...。」


う゛...息が...できない...。


疾風「蒼依!?大丈夫か!?
あの時の事は忘れろ!信じるな!」


蒼依「ケホ...だい...ゴホ...じょ...ケホ...ぶ...。」


やっぱり発作が出た。


そんな時にあの言葉が蘇ったから過呼吸になった。


なんでこんなに弱いのかな私。


なんでみんなに迷惑ばかりかけるの?


だったらもう死にたいよ。


優兎斗に会いたいよ...。


って思ってると余計に咳がでる。


でも次の瞬間一瞬咳が止まったように思えた。


蒼依「っ!??」


だって陸が...自分の口に薬と水を入れて私の口に流し込んで来たから。


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