一途な彼と不器用彼女①
まぁ蒼依を抱えながらだけど。
ってか軽すぎる。
こいつ食べても太らない体質なのか?
でもこれはたぶん40キロもない。
まず喘息ってそんなに大変なのか?
それに今の蒼依の現状があいつに似ている...。
あいつが俺の前からいなくなった時に...。
なぁ...お前は俺の前から離れねーよな...?
なぁ俺の前から...いなくならねーよな...?
もう俺の目の前で誰か死んでいく。
そんな状態でも何もできない。
そんな無力さもすべてもう二度と味わいたくねーよ...。
って俺なに思い出してんだろ...。
とりあえず蒼依を部屋に運ぶか。
俺は蒼依を抱きながらこの場所から離れようとした時
疾風「ああ...そうしてくれ...。
ボソッ)あいつ、また無茶しやがって...。
お前の命はあと1年ちょいって言うのにな...。」
と理事長は言った。