一途な彼と不器用彼女①
ピーーーッ!
病室に響きわたる医療機械の機械音。
そして心臓マッサージをする医者。
一生懸命有紗に応答を求める看護師。
俺はこの状況についていけない。
なんで有紗がこんな状況になっているんだ?
有紗の寿命はまだあと半年もあるだろ?
ってどんどん出てくる俺の疑問。
医者「みんな離れて!」
医者はAEDを準備して一生懸命有紗を助けてくれたお陰で...。
バンッ!
ピッピッピッピッ...。
有紗はなんとか一命をとりとめたんだ。
医者「とりあえず一命はとりとめた。
あ、君は有紗ちゃんのお兄さんだね。」
陸「あ、はい。
あの有紗はなんで今日こんな事に?」
医者「実は僕たち医者もよく分からないんだが有紗ちゃんの状態の危険ランプがついてね。
僕たちが駆けつけたら有紗ちゃんの医療機械すべての電源が切られていたんだよ。
看護師が有紗ちゃんの状態を見に来たときは元気で医療機械も順調に起動してたんだが。
もしかしたら誰かの行為による反抗かもしれんからとりあえず有紗ちゃんは安全な病室に移動しようと思ってね。」
医者が言ったことに俺は疑問を抱えた。
確かに高度な白血病って事もあり有紗の病室にはたくさんの医療機械が設置してありその機械がないとあまり長くはいきれない状況になっている。
そういうこともあり毎日看護師が機械の故障がないか?など点検をしてるのだが今回はすべてその機械の電源が切られていた。
確かにそれは誰かか行為にした思うがいったいだれが何のために有紗にこんな事したのかわからなかった。