一途な彼と不器用彼女①
医者「今日のこの事件の事でちょっと有紗ちゃんの両親と話したいんだけど...。」
すると有紗の病室の外から...。
バタバタバタバタっ!
と2人の足音が聞こえ
?・?「有紗!?!?」
俺の両親が現れた。
医者「あの有紗ちゃんのご両親の方少し今回の事で言わなければならないことがありますので少し我々と共についてきてくれませんか?」
父「わかりました。
陸お前は有紗の近くにいてやれ。
そして有紗が目を覚ましたらナースコールを押して俺たちに伝えてくれないか?」
陸「ああ。」
俺は父親の言った事を頭におき有紗の横にある椅子に腰をかけそして有紗の手を握った。
今の有紗の姿は痛々しいばかりだ。
長かった髪の毛も抗がん剤治療でなくなり腕には無数の点滴の跡。
去年と比べてもわかるようにだいぶ痩せた身体。
正直俺は有紗と代わってやりたかった。
まだ10歳の女の子がなんでこんなにも現実を見なくてはならないのか?
まだ有紗の人生は始まったばかりなのになんで有紗ばかりこんなにも辛い思いをしなくてはならないのか?
俺は毎日毎日痩せていく有紗をみていると目を背けたくなったんだ。