一途な彼と不器用彼女①
蒼依「もー大丈夫よ。
ママ頑張って生きるからね!」
優依「優依もぉがんばりゅ!
ママらいすきー!ニコ」
やば。今の笑顔で結構やられたわ。
蒼依「私も優依や蒼兎が大好きよ」
だから一生この子たちを守るの。
この命がつくまで......ね?
陸「なぁ俺忘れられてね?」
あ......。
だって陸影薄いんだもん...。
優依「あーわすれてたぁ!
だぁーて陸ぅ存在感ないんだもーん!」
ほら優依だって思ってるじゃん。
陸「本当にお前らは...。」
これ呆れられているよね。
すいませんね、アホな家族で。
まぁそれより話を聞かないと。
蒼依「んで梨絵からなんて?」
陸「あーそれな。
梨絵がお前を起こしてこいって行ってたんだよ。
もう起きる頃だからってな。」
ふーん...。
て事は梨絵たちは随分待っているんじゃないの?
って事は梨絵は怒ってるかも。
ま、どっちかわからないからとりあえず蒼兎を起こさなきゃね。
蒼依「わかったわ。
蒼兎を起こすのはかわいそうだけどしょうがないわね。
優依、蒼起こしてくれる?
起きたらその扉を開けて真ん前の部屋に入ってきてね。」
たぶん優依がいつものように起こすと思うから。
かわいい印象の優依が今からやることで優依の印象が変わるかもしれないから。
だから私は先に幹部室にいくの。
優依「わかったぁー!ニヤリ」
ほら今じみにニヤリって笑ったでしょ?
蒼依「じゃあ頼むね。」
そうして私たちはあの寝室?を出た。
陸が心の中で“これから蒼兎はどんな目に会うのだろう。”って必死に考えていたことは蒼依は知らない。