一途な彼と不器用彼女①
*蒼依side*


?「...い...おい!...きろ!
もう昼だ。起きろ、蒼依。」


蒼依「んんっ...
あ、陸おはよ。
ってかごめん。
私寝てた。」


陸「大丈夫だ。
それよりお前魘されてた。
何か怖い夢でも見たのか?」


(“魘されてた=うなされてた”と読みます)


あ、私魘されてたんだ。


怖い夢...?


ってか私夢見たっけ?


夢...夢...夢...夢...。


あ...私そういやあの日の夢をみたんだっけ。


そういやあの犯人の顔どこかで見たことがある。


まずあの犯人の特徴をまとめるか。


髪:ツーブロックの赤色。
右頬:3㌢弱の古い切り傷
背丈:176㌢ぐらい


とりあえずこんな感じだけど。


見た感じ組員ではないけど暴走族には入っている雰囲気が感じ取れた。


そしてなにより右頬の古い切り傷が特徴。


あの事故の犯人がそいつだとするなら出合っていたのはそれよりも前になる。


たぶん犯人の犯行理由は事故の被害者は少年だけどでも犯人は私に向かって笑っていた。


って事はあいつはたぶん私に憎しみか何かがある。


だいたい私に憎しみを持ってくるやつは以前私が潰した非常識な暴走族か組かのどちらかだ。


って事はその暴走族の中から絞り出せばいい。

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