一途な彼と不器用彼女①
ツーブロックの赤髪...
右頬の古傷...
176㌢ぐらいの背丈...
以前私が潰した非常識な暴走族...
...................................っ!?
1人だけいた...。
それもすべて当てはまるやつが...。
陸「.....いてるのか?」
蒼依「えっ!?」
陸「その顔は聞いてなかったな。」
蒼依「ごめん。
なにか言ってたの?」
陸「ああ。
今から倉庫いくけどお前も行くか?」
蒼依「うん。まぁ優依たちの迎えの時間までね。」
陸「じゃあいくか。
もうあいつら外で待ってる。」
こうして私たちは倉庫に向かう。
私は車にのってからずっと考え事をしていた。
さっき犯人像がわかったとなると早く仇をとりたい。
だけど今動けばこいつらにばれる。
いや、こいつらだけにばれるのならまだいい。
だけどあいつにまでばれてしまったら...?
その時はまたあの日と同じことになる場合がある。
そうなれば陸たちの命がない。
だから今は動けない。
でも陸たちにばれずにするならいける。
だから今日から夜は俺は暴れる...。
そしてあの日に...仇をうってやる。
たぶん向こうもその気だろう。
最近の私の行動には目が余る所ばっかだからな。
ふと四年前の言葉を思い出す...
───
俺はお前のことをいつでも監視しているからな...ニヤリ
───
って事はもうこいつらと絡んでいるのもばれているかも知れないな。
でもまぁ向こうがこいつらに攻撃してくるのであるなら俺は絶対許さないから。
これは紺野組時期組長としてじゃなく黒薔薇でもなくあいつの彼女だった紺野蒼依として許さない。
(黒薔薇と言うのは蒼依がblue roseの幹部だった時の通り名です。)
そして私は静かにニヤリと笑った。
その笑みは誰にも拾われる事もなく静かに...。
薔薇の花びらが一枚一枚静かに落ちていくのと同じように静かに笑ったのである。