一途な彼と不器用彼女①
陸「それより蒼依もしかして寝不足か?」
え....?
陸「隈がすげーぞ。」
あー...そういえば最近全然寝てなかった。
寝ればあの日の夢を見る。
私が紅色に染まりそして黒色に染まった日の夢を。
だから最近ねても1・2時間ぐらい。
疾風「また怖い夢でも見るのか?」
蒼依「まぁ怖いって言うか...。」
まぁある意味怖いんだけど。
疾風「そう言うときは俺を呼べって言ってるだろ?
ほらおいで?蒼依。」
なんていいながら疾風は手を広げる。
なぜか誰かに抱き締められながら寝ると夢を見ないっていうね。
私は手を広げている疾風に抱きついた。
もうすぐあの日が近づいているから疾風も空良も...そして私も緊張がはしっているんだ。
ギュッ...
ふふ...疾風は暖かいね。
身も心も...。
疾風「蒼依は本当に変わんないね?」
蒼依「疾風だけだから。」
陸「ッチ...。」
.................................。
いや、さっきのシーンで舌打ちするところあった?
絶対なかったでしょ。
疾風「おいおい...蒼依...。
誤解を招く発言はするなよ!
嫉妬される側からしたらすげー不愉快だぞ?」
え、陸してたの。
全然気づかなかった。
でももう無理....
蒼依「...とりあえず...寝る...おや....。」
こうして私は疾風の暖かさに身を包み夢の世界に旅だった。