一途な彼と不器用彼女①


バキッ!!


ボキッ!!


「くそ...!
お前何者だ...!」


蒼依「おれ?
俺は...黒蝶だ...。」


「く、黒蝶だと...!?
.....................カハッ...!」


はぁー...。


どんだけ蛇鬼の下っ端いるんだよ。


俺ちゃんと急所狙っているから全治三ヶ月ぐらいの怪我にしたつもりだけど。


なのになぜ闇討ちが消えない?


それに比べて王覇の下っ端たちは日に日に減ってきている。


あいつはなにがしたい...?


俺が目的だろ...?


なら直接俺のところにこいよ。


そしたらすぐにでも相手してやるのにな。


「あ、あの!黒蝶さんありがとうございます!」


俺は愁吏に顔を見られてからウィッグを被っている。


もちろん男性用のな。


そして髪の毛の色も銀色にした。


目も赤色にして。


だから万が一フードがとれても俺ってわからない。


「ああ、お前らも総長たちに電話して迎えにきてもらえ。
そして夜はあまり出歩くなよ。」


もしお前らが夜出歩く場合は幹部もつれていけ。っと付け足して言って俺はその場所から離れた。

あれから今日も王覇の下っ端5・6組の闇討ち者を見つけては相手を殴り。


そしてカツアゲやレイプを何十件か見つけては殴り。


本当に最近殴ってばかりだよな。


ま、俺の特訓?にもなるんだけどな。


そろそろ俺も家に帰らねーと陸にばれる。


なんて思いながら夜の道を歩いていると...


後ろから何かの気配が。


とりあえず気配があっているか確信をするために走ると...相手も走り出す。


そうか...とうとうこの日が来たんだなニヤリ


俺は目の前の角を曲がり立ち止まる。


そして反対側を向き相手を待ち構える。


すると相手は俺の罠にまんまとはまってくれて...なー...ニヤリ


やっぱり...こいつだったか...


蒼依「俺に何のようだ。
蛇鬼総長の熱田悠葵。」


悠葵「いやー...さすが黒蝶さんだ。
俺の気配を気づいたのは“bluerose”の6人組以来だなぁーニヤリ」


いや、こいつの気配は分かりやすいからな。


蒼依「そんなこと言いに来たわけじゃないだろ。
俺はお前が憎い。」


悠葵「ハハハ...さすが黒蝶という所か。
まぁどーせ言わなきゃいけねーしな。
俺、蛇鬼総長熱田悠葵からお前に...黒蝶さんに申し込む。
いや...違うか...ニヤリ
俺は黒蝶じゃなくて“blue rose”の幹部黒薔薇...紺野蒼依に申し込む...ニヤリ」


やっぱり...。


こいつにはバレてたか...。

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