一途な彼と不器用彼女①
?「もうすぐ命日だから。
墓があるこの地域に墓参りに来たんだ。
そのあとに少し蒼依に会いに行こうと思った...。」
疾風「どういうことだよ!
あの日お前は...!
お前の家族と共に蒼依に散々言ってたくせに...!
なのに今さら何を話すって言うんだよ!」
?「俺は疾兄には用はない。
俺が用があるのは蒼依だよ。
蒼依...あの日悪かった...!
兄貴がいなくなって俺...どうしたらいいか...わからなくて...。
頼む...少し俺に時間をくれねーか...?
俺の話だけでも聞いてくれ...。」
俺には俺たちには全く話が読めねーけどな。
それにそいつ蒼依の元カレとかか?
でもこいつと蒼依が一緒にどこかに行くのはだめだ。
ってか元カレならなおさらだ。
陸「あいにく俺らは暇じゃねー。
とっととどっかに行け。」
疾風「ああ、陸の意見に同感だ。
お前は早く地元に帰れ!」
?「疾兄は本当に蒼依が大切なんだね。
もちろんその横の彼も。
でも俺についてくるかはあいつ自信だけど。
なぁ蒼依どーする?」
なぁ蒼依あいつについていくな。
お前は俺たちとずっと一緒だよな?
俺はお前と離れたくねーよ。
でも蒼依がだした答えは俺の期待とは真反対の...
蒼依「わかった。
じゃあそこのカフェでいい?」
?「ああ。
悪かったな、急に押し掛けたりして。」
蒼依「大丈夫よ。」
あいつと話をしてくることになった...。
ああ...これで蒼依は俺らのもとから離れるのか...?
疾風「蒼依、行くな!
次こいつにボロカス言われたらどうなるか蒼依はわかってんだろ!
お前はまたあの日みたいに壊れるんだぞ!」
あいつが元カレならあいつとやり直すのか...?
蒼依「まぁ...でも今の唯斗(Yuito)の顔を見れば大丈夫よ。
だって唯斗泣きそうだし。
泣きそうなほど何かあったんだよ。
それに唯斗何か告げたそうだしね。」
そんなの...俺が許さねー...。
陸「...くな蒼依、行くな蒼依。」
蒼依「はぁ...陸もそんな顔しないでよ。
すぐに帰ってこればいいんでしょ?
それに私の帰る居場所なんて決まってるでしょ。」
はは...俺今どんな顔しているんだろうな。
こんなのが総長で本当にいいのか。
本当に俺かっこ悪...。
蒼依の帰る場所なんて決まってる。
陸「...っ...ああ...。」
それは俺らの元だ...。
何があっても絶対変わらずにあるこの場所。
蒼依「すぐ終わるから、終わったらまた電話する。
そしたら迎えにきてよ。」
陸「ああ、わかった。」
俺はお前が帰ってくる方にかける。
いや、絶対こいつは帰ってくると思いたい。
まぁ、帰ってこなかったら連れ戻すまでだけど。
唯斗「じゃあ行こ、蒼依。
ありがとな...疾兄の横のやつ。
お前にとって大切なやつをこんな俺のために貸してくれて。」
蒼依「じゃあまたね。」
なんて少し微笑んだ蒼依をみて俺は安心できたんだ。