一途な彼と不器用彼女①


夏々も那緒も魁柊も潤も戒も陸もみんな。


私はふと昔の出来事を思い出していた。


最初私がはじめて屋上に行ったとき。


私も嫌いだし王覇のみんなも私の事嫌いだったよね。


でも実は私が男嫌いってバレてからしつこく言い寄られて。


そして私は毒牙を潰すために最初は姫になった。


もちろんこの日私の2つの秘密がバレた。


そう思ったら短い期間の中たくさんの出来事があったんだね。


王覇の姫になってからまだ1ヶ月と少ししかたってないし。


それなのに姫やめてごめん。


みんなになにも恩返しできなかった。


でも明日全て終わる。


終わったら日本ともさよならか。


もう思い残すことはないはず。


しいって言うなら優兎斗の墓参りにいきたかった。


でももう遅いんだよね。


だってほら唯斗君からLINEきたんだもの。


“ついた”って...“今から始める”ってね。


ガッシャーン!


潤「なんの音だ!?」


ごめんね...潤。


那緒「シャッターの壊れた音だよな!?」


ごめんね...那緒。


ダッダッダッダっ...


「総長!白蝶が!!
白蝶が攻めてきました!」


魁柊「んだと!?」


ごめんね...魁柊。


戒「とりあえずお前ら下に行くぞ。
蒼依お前はここでまってろ」


ごめんね...戒。


陸「お前ら行くぞ。」


ごめんね...陸。


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