一途な彼と不器用彼女①
本当にみんなごめん...。
これから何かをする私を貶してね。
もうなんならとことん嫌ってくれた方がありがたい。
その方が私も諦めつくから。
まぁ、それも全てうそだけどしょうがない。
そう思わないとやれない私は弱いのか、それとも臆病者なのか。
どちらにしろ弱いものには変わりない。
もっと強かったら?
強かったらもっとみんなを守れたのかな。
そして私は誰もいない部屋で一粒の涙をながした。
蒼依「じゃあね。
この場所も王覇のみんなも。」
そして私はみんながいる場所へと向かった。
陸「お前はあの時の...!」
唯斗「今日はお前らが目的じゃない。
蒼依を出せ。」
ごめんね...唯斗君王覇の奴等から悪い人って思われちゃった。
戒「俺らの姫は出せない。」
...戒...
?「あっれー?
蒼依ちゃんいつの間に姫になったのー?」
魁柊「いつでもいいだろ。」
...魁柊...
唯斗「まぁだしてくれないなら殺るしかないだろ?ニヤリ」
悔しいけどみんなが喧嘩するのはいやだ。
ごめん...本当に...。
私はこぼれそうになった涙をグッと堪え唯斗君のもとに向かった。
蒼依「もぅーみんなどーしたのぉー?」
あえて私は悪魔へとなった。
こうしたらどんなときでも気持ちを押さえられるの。
陸「っ!
蒼依向こうにいってろ!」
ごめんね...それはできないんだ。
蒼依「なんでぇー?
私ぃー実はぁー白蝶の姫でもぉーあるんだぁー!
まぁー実際はぁ白蝶のぉスパイなのぉー!
まぁ大したぁ情報はぁなかったけどぉー?」
はは...とうとう言ってしまったんだね。
王覇のみんな驚いているし。