一途な彼と不器用彼女①


蒼依「戒ならぁわかるよねぇー?
最近...王覇のぉ情報が筒抜けだってぇー!
それ全部私ぃなんだぁー!」


まぁ、うそだけどね。


もう犯人なんてわかってる。


“私”は...ね?


夏々「ねぇ...うそだよね?
蒼依が白蝶の姫なんて...!」


はい、嘘です。


なんて事言えたらどんなに楽だろうか...。


蒼依「本当だよぉー?
それにぃ私学校ではぁ悪魔ジャーン?
王覇のみんなぁ少し性格を変えただけでぇ簡単に姫にさせてくれたしぃ?
私の本性ぅ実はこっちなんだぁー!」


那緒「っ!
お前だけは...信じてたのに」


ごめんね...那緒。


また女の子嫌いにしたよね。


でもごめん。


こうしなきゃあんた達守れないから。


蒼依「そんなのぉー信じるのが悪いんだよぉー?」


違う、信じてくれてありがとう。


そう言いたいのに言えない。


魁柊「最低だな。」


潤「結局お前もその辺の女と同じかよ。」


戒「もうここにはくるな。
そして早く失せろよ。」


陸「出てけ」


そんなこと言われて今さら泣きそうになる私。


でもそこで泣くわけにはいかない。


蒼依「そうだねぇー!
もうここにもぉ用ないしぃー?
じゃあ唯斗君いこぉー?」


唯斗「ああ、そうだな。
お前ら撤収だ。」


白蝶みんな「おお!」


ごめんね...みんな。


そして...


「──────....」



─私の分まで幸せになってね...。


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