一途な彼と不器用彼女①
*陸side*


潤「くそっ!」


ダンッ!


戒「あいつも他の女と同じなんだよ。」


魁柊「もうあいつの事は忘れろ。
あんな最低なやつ。」


俺らはいま蒼依に裏切られた。


でも俺は気になることがある。


あいつは本当に裏切ったのか?ってな。


だって焦っているときに猫被ることできるか?


まず理事長達と話してたときも猫被ってたって事になる。


長年一緒にいた人とも猫被るか普通。


あーもー考えたら切りがねぇ!


まぁとりあえず現状報告をしに理事長に電話かけるか。


俺は幹部室から出て自室に向かった。


えっと理事長...理事長...。


あ、あったあった。


~♪~♪~


疾風「おー陸どうした?」


陸「あー実は蒼依が白蝶のスパイだった。」


疾風「そうかそうか。
んで陸は蒼依が本当にスパイなのか悩んでいるってわけだな。」


陸「ああ。
他のやつは蒼依がスパイだと信じているんだが俺どうも引っ掛かる。」


疾風「まぁあいつもあいつなりになんかあんだろ...。
(蒼依の演技は完璧なはず...。
あいつ演技力鈍ったか?)
あ、そうそう、明日 ▲●区の□丁目の古びた倉庫で黒蝶と蛇鬼が殺るらしいぞ。
お前らも見に行けばいいさ。
(蒼依最後にあいつらをしっかり見とけ。)」


陸「え、黒蝶か!?わかった。
闇討ちの事で礼を言わないといけないからな。」


疾風「じゃあ俺がその日現場に送ってやるよ。」


陸「まじか。
ありがと理事長。」


俺は楽しみの余り理事長との電話を切ってしまった。


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