一途な彼と不器用彼女①
俺は総長室から幹部室に移動した。
陸「おいお前らどうしたんだ。」
戒「あ”?
なんでお前はこんな時に冷静でいられるんだよ!」
陸「冷静でいなきゃわかんねー事もあるだろうが。
それにおかしくねーか?
いつもの蒼依が嘘だとしたら理事長達とも嘘の顔で過ごしてきた事になるぞ。」
(陸以外)「..............。」
他のやつらは悩んでる...か。
陸「俺らは何のために蒼依を俺らのそばに置いた?
ただ単に飾りだけか?違うだろ。
アイツの笑顔を取り戻すためだろ。
あいつと俺らと過ごしてきた日時は確かに少ない。
それにスパイだってあり得るかもしれない。
だが俺らといる時に微笑んだ笑顔は俺は偽物には思えない。
お前らが蒼依を疑おうがスパイだと断定しようが俺は関係ない。
でもな俺はどんな蒼依でも信じるって決めたんだ。
仮に蒼依が裏切ってもな。」
これが俺の出した答えだ。
どんな姿でも俺は信じる。
アイツをもっと可愛がれなかった分あいつを愛すって決めたからな。
夏々「私やっぱり蒼依を信じる。
裏切られたときまた騙されたんだって思った。
でも私と蒼依が過ごしてきた事は変わりないんだもんね?」
那緒「俺もゆういつ信じようと思った女だからな。
そう簡単には忘れられねーわ。
俺はあいつが白蝶のスパイだとは思えない。」
魁柊「俺は....ごめん。
やっぱ女はそんなやつって思うとあいつを信じることはできない。」
潤「俺もごめん。
あいつとは違うけどでも裏切られるとどうしてもアイツと重ねてしまう。」
戒「俺もだ。」
やっぱりアイツらは信じれなかったか。
まぁしょうがないよな。
以前にもおんなじことが起きたんだしな。
陸「それがお前らの出した答えなら俺はなにもいわねー。
ってか言う資格もねーしな。
じゃあこの話は終わりだ。
あ、さっき理事長に電話したら明日黒蝶が ▲●区の□丁目の古びた倉庫でどっかの族と殺りあうらしいぞ。
そこまでの場所には理事長が送ってくれるらしい。
お前ら少し見に行くか?その争いを。」
まぁ、いまのアイツらなら
(陸以外)「行く。」
って言うに決まっている。