一途な彼と不器用彼女①


それにしても...


蒼依「暇だな。」


疾風「おい、蒼依。
持ってきたものとかロッカー入れろよな!」


啓「それにお前は緊張感とかねーのかよ。」


蒼依「緊張感?そんな言葉必要なわけ?」


私の辞書には存在しないね。


まず緊張することもないしね。


梨絵「とりあえず荷物の整理をしなきゃね?」


蒼依「そーだね。
悪いけど疾風達優依達と一緒に散歩してきてくれない?」


荷物の整理は梨絵としたらいいけどその間優依達暇でしょ?


だからね。


疾風「わかった。
医者来たらLINEしてくれよ?」


といいながら疾風達は「優依ー蒼兎ーいくぞー?」と言って病室から出ていった。


ふぅー...少しは静かになったかな。


梨絵「よし!じゃあ片付けよう!
って言っても蒼依すこししか持ってきてないじゃん!
半年はこっちにいるんだよ!
もっと持ってくるものとかあるでしょー!」


蒼依「着替えは洗えばいい話でしょ。
とりあえずはやく取りかかろ。」


私はそういい手前においてあるキャリーバックに手を掛けた。


梨絵も急いで私の隣に来て小さい袋を手に取った。


そういや梨絵の袋の中はアルバムとかだったはず。


blue roseの時から今までの写真を1つのアルバムとしてまとめてある。


梨絵「あー!これなつかしー!」


梨絵はそういって袋の中のものを手に取る。


そしてあ、これも!これも!とか言ってると1つの写真を見つけ手が止まる。


梨絵「ねぇ...蒼依はさー後悔してないよね?
陸達と離れて...後悔してないよね?」


梨絵にそういわれはじめて梨絵の手が止まった理由がわかった。


蒼依「あのときに比べたら後悔なんてしてないよ。」


そうあの時に比べたら全然後悔なんてしていない。


梨絵「っ...そっか...。
よしじゃあこの写真少し借りてもいい?
私実はいま写真立て持ってきてたんだ!」


グフフと言いながら笑う梨絵は正直言って気持ち悪い。


ってかまずアメリカに来て写真立て持ってくるやついるの?


それも売られている状態で持ってくる人なんて。


たぶん世界中探しても梨絵しかいないでしょ。


梨絵「できたぁー!」


そういいながら嬉しそうにして笑う梨絵。


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