一途な彼と不器用彼女①


あ、なんでこんなに仲良くなったかというとな。


あれから何故か自己紹介してて。


んで知らない間にこんなんになってた。


まぁ雰囲気は白蝶に似ているしな。


馴染みやすいっちゃ馴染みやすいな。


なんて思っていると空良が来た。


空良「今日は文化祭について考えるぞー。
学級委員あとは頼むぞー。」


あ、もう文化祭の時期なんだな。


鈴たちなにすんだろうな。


「えっと意見ありませんか?」


学級委員がそう言うと回りはざわつき始めた。


「ホストがいいー!」とか「カフェがいいー!」とか「もーめんどくせーし屋台でいいんじゃね?」等々たくさんの意見が挙げられていた。


ってか待て、“ホストがいいー!”なんて言っている奴。


どうせお前らの目的は王覇のホスト姿を見たいだけだろ?


は...単細胞だな。


ってか鈴たちの出し物まともな奴だよな?


もしコスプレとかメイドとかだとするならもう鈴は文化祭不参加だ。


鈴に他の男ベタベタさせられるかよ。


まず考えるだけで腹が立つな。


「───でいいでしょうか?」


まず鈴ににやける奴は俺がボコボコにしてやる。


順「なー唯斗、浴衣喫茶店に決まったぞ?」


唯斗「あ”?」


あ、やべ、俺のイライラを相手にぶつけてしまった。


そう思ったときはもう遅くて。


順の顔は真っ青に。


あーあ、あとで鈴に怒られるな。


ってかさっき順浴衣喫茶店って言ってたか?


俺は順が言ったことが信じられず黒板に目を向けた。


...は?浴衣喫茶店ってなに。


浴衣来て愛想振りまくのか?


そんなんして何が楽しいの。


なんて思っていたことは内緒。


だってみんなこんなに楽しそうなのに俺の発言でこの空気壊すのは嫌だからな。


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