一途な彼と不器用彼女①


「浴衣は北風さんお願いしてもいいかな?」


ってか今思ったけどクラス全員の浴衣が必要じゃねーの?


クラス全員で40人弱だから浴衣も40枚弱はいるんじゃ。


そんなに持っている奴いるわけ?


っているのか。


だってさっき委員長が北風さんって言うてたもんな。


北風って奴気の毒だな。


ってか北風って誰。


麻亜「わかった!いいよ!ニコ」


ってこいつか、北風つーのは。


こいつたしか昔陸と付き合ってたよな?


あ、なんで知ってるか?ってか?


昔優兎斗と一緒に病院に行ったときたまたま陸とこいつと出会ったことがあったから。


でもまぁこいつ裏の顔はエグいし別れて正解だったかもな。


「えー誰か料理できる人いるかな?」


..........................。


は、誰もいないわけ?


男はできないのはわかるけど女もできないなんてヤバイだろ。


空良「そういや唯斗って料理できるよな?
よく蒼依と一緒に作ってなかったっけな?」


唯斗「まぁー...うん。」


「え!?雨野君料理できるの?」


唯斗「まぁいちをな?
でも蒼依の方が断然おいしかったけど。
でも俺一人でやるのは無理。
だからお前ら手伝えよ。」


(雨野って言うのは唯斗の名字です。)


戒「俺らのなかで料理できる奴なんて那緒と陸と俺だけだぞ?」


まぁ3人いれば回るだろう。


ってか夏々料理できないんだ。


夏々「えー!私も少しならできるし!」


夏々はそういいながら少しすねる。


すると王覇の奴らの顔がみるみるうちに青くなった。


夏々以外の王覇「いや、やめとけ。」


あ、夏々の料理は破壊的なんだろう。


あんだけ王覇の奴の顔色が変わったからな。


「じゃあ雨野君と蘆田君と佐倉田君と椎名君料理担当でいいかな?」


唯・陸・戒・那「わかった。」


「じゃあ今日はもう終わるからまた次の時間に...ガラガラガラ...「このクラスに王覇の奴いる?」」


あ?王覇の奴らに“奴”なんか言う奴なんて早々いないだろう。


俺はさっき委員長の声を遮った奴が気になって戸の方に視線を向けた。



...................!?



なんで...お前らが...いる...??


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