一途な彼と不器用彼女①


その夢を今日見ちゃったって訳。


蒼兎「ああ。
今日ここに順が返り討ちにしたやつらの仲間がくる。」


なんて言っていると車のブレーキ音がなる。


そして


「おい、王覇のやつら出てこいよ!」


そう叫ぶ一人の男。


いや、叫ぶものは1人だが回りに何百と言う人がいる。


那緒「うそ...だろ?
あれ絶対本職だぞ...?」


戒「順てめーいつも言ってるだろ!
喧嘩するときは相手を選べってよ!」


順「まさか...本職とは思わなかったんだ。」


そう、この現状から見てわかると思うけど順が返り討ちにしたのは本職の下のやつら。


陸「もめている時間はねー。
とりあえず下に行くぞ。」


なんていいながら陸たちはそとに出ていった。


あと、あのクソみたいな女も一緒に。


空良「どうしたらいいんだよ!
今蒼依がいねーし!
だけど俺らは出れねーし!」


優依「まぁ自業自得なんじゃない?」


どこのグループでもそうでしょ?


自分の仲間がやられたらやり返しにいく。


それが暴走族だろうと組だろうとね?


蒼兎「じゃー俺らは帰るから。」


なんていいながら私たちも玄関に向かう。


私は廊下を歩きながら考えた。


優依「ねー蒼兎。
私たち争いに巻き込まれるんじゃないー?」


蒼兎「まぁーね?
でも大丈夫あいつらは俺らに手を出さないよ。」


優依「そーだね!
じゃあ少し王覇のみんなの喧嘩を拝見してから帰ろうね!」


そう...あいつらは私たちには手を出さないから。


いや、出せないんだ。


まぁその答えもそとについてから教えるけどね?


そう思いながら私たちは長い長い廊下を歩いていった。



───


私たちはやっとの所でそとに出れた。


なぜか少し迷子になっちゃったけど。


それよりもこの争いすごいことになっている。


王覇のやつらはすごいボロボロなんだもん。


本職としたらみんなそんなもんだけどね。


とりあえずこれ以上やってたら陸たち死んじゃうから止めにいかないとね?


あ、今止めにいくんだ!って思った人!


だってあいつらが殺ししてしまったらダメだからね!


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