一途な彼と不器用彼女①


?「ねぇーみんなー他回ろうよー!」


なんていったのは1人の女の子。


それは夏々でもなく知らないやつ。


星「あ?だれだてめー。」


おい、星。


他人様に聞く聞き方じゃないし。


副社長がそんな口調なら社員もそんな口になっちゃうじゃん。


蒼依「こら、星。
ふざけんな。
お前そんな口他人様に聞いていいと思っとんのか?」


星「あ、悪い。」


順「いや、いいんです。
俺らが星さんに紹介してなかったからで。
こいつは陸の彼女の...「北風麻亜でーす☆よろしくお願いしますー♪」...」


なんだよかった。


陸彼女できたんじゃん。


みんな幸せになったんじゃん。


嬉しいはずなのに...胸が痛いのは何故?


自分が一番これを望んでいたのはたしか。


ならそれが叶って嬉しいはず。


なのになんでこんなに胸がいたいの。


なんでこんなに苦しいわけ?


もしかしてまた発病?


って訳ないか。


心臓病は発病なんてないだろうし。


星「........い?蒼依大丈夫か?」


蒼依「あーうん。
ってか今何時?」


「んー?」と言って時計をみる星。


そして一気に青ざめた。


星「おい!蒼依!!時間ねーぞ!」


は?なんで?さっきまで1時だったじゃん?


今日のパーティーは3時からでしょ。


だからたぶんまだ1時半ぐらいじゃないの?


星「もう2時だ!2時!」


.....................。


蒼依「っては!?」


2時って!!


こっからAホールに行ってもそこから控え室でドレスやヘアーメイクなどしてもらうから...。


やばい!!


星「お前ら悪いな!
俺らこれから仕事なんだ!」


戒「いや、別にいいんです。」


星はやく!って思ったけど...。


でも今の星の顔を見たら言えなかった。


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