一途な彼と不器用彼女①
いや、1人だけ下げてない奴いるけど。
でも王覇の幹部は皆頭を下げた。
俺は陸の意見にびっくりした。
だってあの陸がだぜ?
女に冷たい奴がだぜ?
それもあの蒼依に。
一目惚れなんて笑えるだろ。
でも陸の言葉をきいて思い出した事もある。
実は俺も蒼依の事が好きだった。
でもその時にはもう蒼依には彼氏がいたんだ。
矢那 優兎斗。
俺の3個下。
その頃の2人は2人とも一筋だし。
俺が入る隙間もなかった。
だからこそ俺はこの気持ちに蓋をしてそして紺野組の2トップへと上がった。
仮に誰かが蒼依に一目惚れしたとしてもフラれるだけだろ。
少し前の俺ならそういっていた。
でも最近蒼依と出会いそして今日こいつらに出会ったときの蒼依の表情を見ていると“あーこいつなら蒼依を救う事もできるし蒼依を優兎斗から奪うこともできるかもしれない”と思ったんだ。
俺は蒼依にそんな感情はない。
そういえたらどれだけ楽だろうな。
でもその気持ちがあるからこそ無理させたくないんだ。
我慢させたくないんだ。
だからこそ俺は
星「お前らは蒼依の過去を聞いても逃げねーか?」
こいつに譲ってもいいかって思った。
今度は蒼依を見守る側として。
蒼依の兄になったつもり(実の兄とは違うけど)で蒼依を支えていきたいと思う。
王覇幹部「はい!」
星「フッ...じゃあ教えるがまずそこのブス。
心の中丸わかりだぞ。
それとブス今回の話はお前は関係ない。
紺野財閥がこの部屋を取ったからにはこっちの言うことをきいてもらう。
わかったか?北の奴。」
するとブス(麻亜)はもーっ!っと言いながら外にでる。
たぶん今あいつ仲間の者に電話してるな。
だってあいつ携帯持っていったし。