一途な彼と不器用彼女①


魁柊「とりあえず落ち着いてください。」


星「うるせー!魁柊!!」


あーー!もーイライラする!


ふざけんな!!


蒼依を陸にあげるだと!?


戒「星さん黙ってください。」


星「うるせーか...い...ヒッ!
わ、悪かったから!な!
そ、そんな怒るんじゃねーよ!」


戒「一回で聞いてください。」


星「は、はい。
ってあ!お、俺電話してくる!
ちょっとお前らここで待ってろよ!」


そういや、俺じいやに連絡してねーし。


買い物行くならまず車がいるだろ?


そして紺野財閥が経営しているパーティー系の服を専門としている店があるからそこに貸し切るって言うのを伝える事。


あ、蒼依のドレスも買って帰るか。


そんぐらいか?じいやに言うことは。


よしじゃあ電話してくるか。


俺は急いで外にでた。


~♪~♪~♪


俺は電話をかけるとショパンの曲が流れる。


じいやはショパンが大好きだからな。


たしかこの音楽は“ノクターン”だったはず。


まぁこれは俺も好きだし?


?「星様どうなさいましたか?」


お、今回も取るのが早いなじいや。


あ、今のはじいやの声だから。


ちなみにじいやは純日本人。


だから日本語ペラペラ英語もペラペラと言うやつな?


星「じいや、今から車用意できるか?」


(じいやは爺と表示します。)


爺「はい、どこへ向かえばよろしいでしょうか?」


星「Aホール前でお願いできるか?」


たぶんこの時間帯だと人が多いかもしれねーけどしゃーない。


爺「はい、わかりました。
今日はどちらへ?」


星「“Étoile filante”の店に行きたいんだが。」


Étoile filanteとはまぁさっき言ってた店の事だ。


ドレスとかスーツとか扱う紺野財閥経由の店。


爺「わかりました。
ではそちらに只今向かいます。
少々お待ちくださいませ。」


そういうときれる電話。


ハハ...今日ぐらいは息抜きしろよ。


そして思いっきり素直になれよ。



──蒼依


< 289 / 356 >

この作品をシェア

pagetop