一途な彼と不器用彼女①

*蒼依side*


なんでこうなっているわけ？


私今会社のパーティーに来たよね？


会社に戻ってきたよね？


なのになんでこいつらがいるわけ？


蒼依「星...どういうわけ？」


星「い、いやーな？
こ、これにはふ、深い理由がありまして。」


深い理由...？


へーどんなのか知りたいなーわたしー。


蒼依「どんなんなのー？」


星「こ、こいつらがな？
俺と離れるの嫌がっていたからな...？」


蒼依「へーそーなんだ。
...............ってそんなわけないだろ！？
ふざけんのか？てめー？あ？
俺は控え室は用意した。
でもな？会社に入れろとは言ってねーだろ！？
それに自分のしたことを人に押し付けるわけ？
どれだけ最低な大人なの！？」


ほんとこいつは最低だ。


だって星が言ったとき相手のやつらはえ！？って顔をしてたからな。


爺「ち、違うです！蒼依様！
星様は蒼依様の笑顔が見たかったんじゃないでしょうか？
蒼依様は最近疲れてらっしゃるので昔の友達に会えば少しは笑ってくれると思われたんでしょう。
爺やも社員もみんな蒼依様に心から笑ってくれる事を願ってます！」


じ、爺や...爺やがそんなこと言うと思わなかった。


蒼依「じ、爺や...。
ホント爺やは私のパパみたいだね。
でも、ありがと。爺や。」


そしてわたしは爺やに抱きつく。


あ、今ドレス来てたんだっけ？


しわくちゃになったらどうしよ。


そんな事を考えたのは抱きついた後。


爺「私はあんな偉大な旦那様では御座いませんが少しでも蒼依様のお役に立てたこと光栄に思ってます。
で、ですが抱きつくのはす、少し...。」


蒼依「え？なんで？」


爺「ですから...。」


そういいながら爺やは後ろを見る。


それにつられてわたしも後ろを振り向いた。


.....................。


あ、こいつらのせいか。


それなら誰も抱きつくのはやめてくださいと言うだろう。


私は「爺やごめんなさいね？」そういいながら爺やから離れる。


そしたらさっきの空気がガラリと変わり温かい空気へと変わった。