一途な彼と不器用彼女①


蒼依「〈今日は私の誕生日パーティーを計画してくれてありがとう!ニコ
社員の家族の方々も今日は楽しんでくださいね?〉」


星「〈では、社長おめでとうございまーす!ニコ〉」


みんな「〈おめでと(御座います)!〉」


そしてパーティーが始まる。


でも今回は家族連れや彼女連れの方がいっぱいいてほとんど個人の空間となっている。


我が子と遊ぶ社員、彼女・彼氏と嬉しそうに話す社員。


でもこれを望んでいたのかもしれない。



─ママもわたしも...。



そんな事を思っていると


「〈社長────が来られました。〉」


一人の社員が私の耳元で耳打ちした。


蒼依「〈ありがとうね?
ここにつれてきてくれるかしら?〉」


「〈承知いたしました。〉」


そして1人の社員は会場から出ていった。


フフ...みんなに会うのは約1年ぶりね。


日本に帰ろうとは思ってたけどなかなか変える時間がない。


だから心配した時もあった。


星「蒼依おめでと。」


そう言うと頬にキスをする星。


それを見る限りこれは彼なりの挨拶。


なら...


蒼依「ありがと星?
これからもよろしくね?」


そういいながらわたしも頬にキスをする。


挨拶がキスならキスで返すのは当たり前でしょ?


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