一途な彼と不器用彼女①


だけどね。


どこからか黒いものが見える。


見えるって言うか感じるのだけど。


順「蒼依俺にはないのか?」


蒼依「へ?何が?」


順「は、い、いや、な?」


蒼依「あーキス?」


順「...........///」


あ、順ってピュアなんだっけ?


いかにも遊んでませんって言う反応だよね。


星「フン...おめーにはねーよ。
バカ順。」


順「星さんっ!
俺にだってあるっすよ!」


星「俺がさせねーからお前にはない。ニヤリ
まぁーモテル男とモテない男の違いだな?」


順「っ!?
お、俺だってモテますよ!」


そういいながら顔真っ赤にする順。


あ、これはこれからも言い合いが続くと言う結末なんだろうな。


まぁ二人が楽しんでいるならいいけどね。


なんて思っているとき不意に陸と目が合う。


それだけなのに心のなかは温かい。


あれから陸の事を意識してしまう。


もし、陸が私の事まだ好きだったら...?


その期待と共に


新しい王姫ができたから私は用なしかも...?


その不安が私の脳の中を渦巻く。


陸「星さん少し蒼依借りてもいいですか。」


へ...?


星「お前俺が無理つーてもつれていくくせに。
まぁいい。
少しの間だけだぞ?
〈もう訳ございます。
社長は暫くの間不在になるため暫くの間は個人の時間として楽しんでくださいませ。〉」


は...?


「〈わかりました!
社長がんばってくださいね。〉」


爺「では新たな部屋へと案内します。
こちらへどうぞ。」


え、これどーなっている訳?


陸「ありがとう御座います。
お前らいくぞ」


王覇「わかった。(ああ。)」


陸は私の腕を掴みそして別室へとつれていかれる。


..............。


蒼依「星ー!助けろよ!」


星「蒼依がんばれよぉー!」


う、うそだ。


ってあいつに助けを頼んだわたしがバカだったな。


もういい...どんとこいよ。


こうしてあきれてしまった私は別室へと連れ去られたのであった。


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