一途な彼と不器用彼女①
*in 客間*


陸「てめーは今まで何してたんだよ。」


蒼依「なんの事ですか?
また蒼依さんと間違えられているのでは?」


戒「もうとぼけるな。
全部星さんから聞いた。」


チッ...あの星あとでしばく。


蒼依「どんな答えが欲しいわけ?
私はもうあんたらの事なんか必要ない。」


うそ....すべてうそだ。


自分も自分が憎いほど嫌いだ。


素直になれないところもすべて。


那緒「そうやっていつまで素直になんない訳だよ。」


那緒...去年みた時よりも随分大人になったよね。


他のやつらもみんな少しずつだけど成長している。


でも那緒私は素直に“ならない”じゃなくて“なれない”んだよ。


蒼依「は?何言ってる訳?」


だからこそあんたらに冷たくするんでしょ。


魁柊「ざけんなよ!
てめーのせいでどれだけの人が心配しているかわかってんのかよ!?
王覇の下の奴等だって手が空いたときはずっと探してくれてたんだぞ!?
陸なんて寝る間を惜しんでまで探してたんだぞ!?
ふざけんじゃねーぞ!!」


蒼依「.......っ...だったら。
私の気持ちは考えた事あるわけ!?
自分の親も殺され元カレも殺され毎日復讐のために生きてた私の気持ちがわかるわけ!?
みんな私の前から居なくなるその気持ち考えた事あるわけ!?
なんでいつも回りに危害が出るわけ!?
なんでいつも大切な人が上にいっちゃうわけ!?
なんで...!?なんで...!?
な、ん...ケホ...カハ...なんで...ヒュー...。」


なんでこんな時に...?


今は疾風も空良も梨絵も啓もいないのに...?


夏々「あ、蒼依!?」


戒「だ、大丈夫か?」


あ、そっか...こいつらはまだ私が手術してないと思っているから焦っているんだ。


私は無事手術も終了した。


だから私のひとつの持病が消えた。


でもまだ喘息は残っているから。


だから今回は喘息の発作って訳。


って長々と話しているけど今も喘息の発作は継続中。


はは...やばいかも。


最近睡眠時間少ないし抵抗力もないのかもね。


バンッ!


?「〈紺野様大丈夫ですか!?
おい、吸引器の準備を!〉」


?「〈早くしてちょうだい!
あ、すいませんが少し離れてもらっても良いですか?〉」


?「蒼依!?大丈夫か!?
しっかりしろよ!」


あ...みんなきてくれたんだ。


でも最近寝てないから少し眠い。


私はそう思いなから夢の世界へと飛び立った。


< 293 / 356 >

この作品をシェア

pagetop