一途な彼と不器用彼女①
私はいつものように疾風たちと遊んでいると疾風はある案を私たちに提案したんだ。
それは...6人で世界一の暴走族を作ろう。と言うことだ。
当時の私たちは暴力団関係者と言うこともありそこそこ喧嘩も強かった。
喧嘩が強かった事もあり私たちは本部から上がってくる悪道な暴走族を潰す仕事を6人でしていた。
私たちは通り名も名乗るグループの名前も無名。
だからこそ疾風は6人だけで世界一強い暴走族を作ろうと提案したのであった。
その提案に真っ先に賛成したのは啓だった。
そして次々と賛成者が出て私たちは“blue rose”と言う暴走族を作った。
“blue rose”これは優兎斗が名付けた。
優兎斗曰く“ブルーローズは奇跡の花。俺らが出会ったのも奇跡だと思わないか?
それに蒼依に奇跡を感じさせたいと思ったからだ。”らしい。
その意見で他のやつらも賛成。
役職も決めそして次の日からの族潰しでは“blue rose”と名乗った。
そしてblue roseが全国一になったとき。
親父から一本の電話が来た。
それは...
──お前に婚約者ができた。...と
私はついに来たかと思った。
紺野組の勢力を挙げるのなら...名前を全国に広めるなら強いところと手を組まなければならない。
相手がある条件をだしてきても世間に名を広めるためならある程度は飲み込まなければならない。
それが今回“婚約”と言う形になったんだ。
私は仕方ないと思い次の日その婚約者とはじめてご対面した。
そのご対面した相手が...熱田悠葵だった。
熱田悠葵は有名な企業の御曹司だった。
その日以降から頻繁にご飯に誘われたり向こうの家に誘われたりした。
もちろん、その誘いに参加した。
でも熱田悠葵といるときになぜか優兎斗を思い出す日々。
そして優兎斗を目の前にしてみるとこう胸がドキドキする。
優兎斗が女の人と話していると胸がズキズキする。
ねーこの感情ってなに...?
幼き頃の私はこの感情がわからずにいた。
だから梨絵に相談しようと思って相談したら“それは恋だよ”の連発。
そっか、これが恋って言うんだ。
幼き頃の私には驚きしかなかった。
まさか自分が恋なんてするとは思わなかったから。