一途な彼と不器用彼女①


蒼依「はい、夏々。
日本に帰ったらいちいち最後の語尾に♡付けるなって言っといて。」


まずあのしゃべり方に拒否反応がでるんだよ。


夏々「あ、う、うん。わかった。
ってか蒼依さっきと全然話し方が違った。
少しビックリして言葉が出ない。」


私は回りを見るとみんな驚いた顔をしていた。


あちゃー...こりゃ外で話した方が良かったのかも?


蒼依「あ、ごめん。
仕事が入るとこんな感じになるんだよね。」


あえて言わなかったけどこの口調は情報屋だけ。


黒蝶の時は男口調。


魁柊「って事は仕事が入ったってことだよな?
夏々の親父さんからどんな仕事がくるんだ?」


蒼依「まぁーいろいろと?」


さすがにあんたらの所の姫を探ってますとは言えないしね。


いや、情報屋は基本自分の情報を他人に言ってはいけないんだけど。


魁柊「なんだよー教えてくれよ!」


蒼依「それは無理だね。
でも明日の夜日本に帰る。
んで夏生さんのところに行くかな。」


戒「そんぐらいにしとけ。
なかなか話が進まないだろ?
さっきから結構話逸れてるぞ?」


......................?


さっきどんな話してたっけ?


陸「おいしっかりしろよ蒼依。」


夏々「あんたの過去の話でしょ。」


..............あ。


そういや、そんな会話してたっけ?←してました。確実に。


蒼依「じゃあ続きを言うね。
あれから──...」


そして私はまた過去の話をしだした。


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