一途な彼と不器用彼女①

───...


自分のお父さんが死んでから紺野組がつぶれてから私は部屋に引きこもるようになった。


実の両親を亡くした私。


それも実の親を自分が殺したんだよ。


そりゃ毎日ニコニコではいられないでしょ。


私は昼間は毎日部屋に籠り夜間は繁華街へと向かい毎日その辺の不良を殴っていた。


毎日つまんなかった。


まぁ籠っているから優兎斗にも会えないし?


人殴ってもなんも思わない。


そんな私に付いた名は“闇鬼”


たしか理由は闇のように黒い目で無人のように殴るそれまた鬼のように。だったきがする。


その名がついてからもずっとたくさんの人を殴っていた。


でもそんなときある人がきた。


私がいつも通りに不良を殴っているとその日は歯止めが効かなかった。


不良が気を失っているのに殴っている私。


いや、止め方がわからなかったの。


あーこりゃ人殺すかも。


なんて思いながら殴ってた。


そんなとき私の拳を止めた者がいた。


私の拳を止める人なんて早々いないのに。


私は興味本意後ろを振り向くとまさかの優兎斗。


その時優兎斗がいった言葉で私のすべて変わった。


たしか“蒼依の親父さんはそんな事してほしい訳じゃないだろ?
蒼依の親父さんは蒼依に幸せになってほしいんだろ!?
じゃあ今こんなところで人殴ってていいのかよ!?
お前が幸せになれないなら俺がお前を幸せにする。
だからそんな悲しい顔すんな。な?
蒼依には俺がいるんだから。
俺が愛しているからいいだろ?”そういって笑ってくれたっけ?


それから長い私の引きこもり生活は終了。


優兎斗とも相変わらずのラブラブっぷりだったのかな?


わかんないけど。


でもある時私は体調が優れなかった。


ご飯を見るたびに吐き気がして。


私は優兎斗に無理矢理病院につれていかれた。


私病院嫌いだからいやがってた。


でも優兎斗は私の事心配してたんだと今思う。


病院について受付の人にこういう症状と伝えるとなぜか産婦人科につれていかれた私たち。


そこで私たちは妊娠していることを告げられた。


それも双子をね?


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