一途な彼と不器用彼女①
私はすぐに優兎斗のもとへと駆け寄った。
“なんで...!”って私は問いかけたの。
そしたら優兎斗からはね。
“俺はもう無理だ。
だから蒼依は頑張って生きろ。
ごめんなお前に奇跡を与えれなくて。
でも俺は蒼依と出会えたのは奇跡だと思っている。
だからこそその奇跡は無駄にしたくない。
蒼依これからも俺が愛しているのはお前だけだ。
蒼依この子達を頼むな...。
愛してる...蒼依”って。
今思うとふざけているよね。
何が幸せになれって...。
優兎斗いなきゃ幸せになんないし。
なんて思っていた時期もあったっけ?
あ、あれから優兎斗は1ヶ月は生きてたんだけど子供が生まれた日...そして私の誕生日の日に息を引き取った。
その子供たちの名前に“優依”“蒼兎”と名付けた。
これが私と優兎斗を繋ぐ最後のものだから。
これが優兎斗の生まれ変わりだと思ったから。
だから私はそう名付けた。
“私と優兎斗であり優兎斗のように人に奇跡を与える子供になってほしい”
そんな事を思いながら名付けたんだ。
───...
蒼依「それからはと言うと。
なにもする気が起きなかった私だけどでも優兎斗からもらった最高の誕生日プレゼントに愛情を注ぎながら育てた。
もちろん学校に行きながらね。
その学校で知り合ったのが王覇だった。
知り合ったって言うかまぁお互い嫌い同士だっだけど。」
潤「あれはしょうがないだろ!
だって蒼依猫被ってるし。
俺ら全員学校のうわさの事信じてたし。」
まぁどっちもどっちって言うわけね。
夏々「でも今は私蒼依の事好きだよ。」
直接言われると照れる。
ってかこの言葉言ったら...
魁柊「は!?俺よりもかよ。」
やっぱり。
絶対突っ込んで来るに決まってるよね。
ってか誰がお前よりもっていったんだよ。
夏々「ばっ!ばか!
魁柊は...その...えっ...と...///」
魁柊「はっきり言えよ!」
夏々「だからっ///
魁柊は...愛してるの...!」
おい、そこのカップルまだ話終わってない。
それに目の前でいちゃいちゃするな。
ってか目の前でキスするな。
誰か止めろよ。
戒「お前らやめろ。
いちゃいちゃするならよそでやれ。
蒼依も困っているだろ?」
陸「んで気になることがある。」
蒼依「なに、陸。」
陸「なんでお前が俺らを裏切ったのか知りたい。」
あーそこ聞いちゃうのね。
いや、聞いてもいいんだけど。
後に話さなきゃいけないんだしね。