一途な彼と不器用彼女①
優・蒼「ママーっ!」
蒼依「優依!蒼兎!
待ってて!必ず助けにいくから!」
「〈まぁこの子達はあなたを誘き寄せる為の道具だったのであなたにお返しいたします。〉」
そういうと子供たちを前に出す。
でも私は今の発言に怒りがきた。
...子供達が私を誘き出す道具って...?
蒼依「〈子供たちはあんた達の道具じゃない。
それに子供たちを返してくれたのはありがたいけど横の人も返してくれない?〉」
私は熱田悠葵を指差しながらいった。
ボロボロで意識が朦朧としていると思う。
そんな人を取り戻さずに逃げるのは私の良心が許さない。
「〈それはあなたの命令だとしても無理ですよ?
我々は子供たちは返すとは言いましたけどこいつは返すとは言ってませんしね?
それにこいつにはゆっくりとお仕置きをしない...と...ですからね。〉」
お仕置き...?
お仕置きってどうゆう事よ。
まさか...殺す...訳じゃないよね?
蒼依「〈それはどうゆう事ですか?〉」
私は焦っている気持ちを落ち着かせ相手に問いかける。
だが問いかけから帰ってきた返事に私は言葉がでなかった。
「〈あなたは知らないんですね。
ではあの日...元紺野組次期副...「や...めろ...。」...おや、まだ生きてたんですね。
ですがうるさいのですこし眠ってくださいね〉」
知らない...?
私は何を知らないわけ?
悠葵「カハッ...!」
「〈やっと静かになりましたね。
ではさっきの続きを...元紺野組次期副組長が死んだ日の本当の真実をお伝えしますね。
まずあなたは優兎斗さんが亡くなったのはこの男の原因だと思ってますよね?
ですがそれは違うんですよ。
あなたはまんまと私たちの罠に填まったんですよ。〉」
そういうとニヤッと笑うヒットマン。
でも私は驚いた。
罠ってなに...?
優兎斗が死んだのは熱田悠葵が原因じゃないわけ...?
仮に熱田悠葵が違うなら...じゃあ誰が...?
「〈知ってました?
この男は実は私たちがあなたと元紺野組次期副組長を殺すために用意したただの道具ですよ?〉」