一途な彼と不器用彼女①
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助けてほしい時は助けてほしいって言え。
蒼依の回りには誰かしら手を貸してくれる奴がいるから。
蒼依はいつも1人でやろうと思って空回りしてるけど1人でやろうと思わなくていい。
もし俺がいなくなっても疾風だって空良や啓や梨絵だって手伝ってくれる。
だから蒼依はその手を掴むように努力しろ。
もちろん俺が一番に気づいて一番に助けるけど。
───
確かそういいながら微笑んでたっけ?
『蒼依にもたくさんそういうやつが現れたらいいのにな。
まぁ宣戦布告してくるやつは受けて立つけど。』
そう言いながら笑ってたっけ?
ごめん....ごめん....今から私がすることにただ上から見守ってほしいの。
蒼依「.....はぁ...わかった。
でも...その代わり...私から...離れないで...見える範囲に...いて...。」
陸「ああ、んなの当たり前だ。
その代わりお前も無茶すんなよ。」
蒼依「わかってる。
.......───。」
私はこういうと微笑んだ。
─助けに来てくれてありがと...ってね。
正直こんな人数で1人は無理だと思った。
でも仲間が来てくれたのならもう怖くない。
私は命に変えてもこの人たちを守ります。
だからみんな怪我しないで...。
「〈感動の再開は終わりました?
いやー...素晴らしかったですよ...仲間愛強いんですね。
でも私は...そんな言葉が一番嫌いだよ。〉」
蒼依「早くした...いんでしょ。
早く殺ればいい...じゃない。
殺れれば...の話だけどね。」
殺りたければ殺ればいい。
でも、殺れれば...だけどね。
なんて思いながら軽い挑発をした。
「〈そうですね。
ですが先程から言ってますがこちらの人数の方が明らかに有...「あっれー?なにか勘違いしてません?」」
すると私の返答に答えるかのように男が返答したのだがその声を誰かが遮った。
その声は殺し屋のものではなく私たちのものでもない。
じゃあ誰が...?
そう思い私は声がする方に振り向いた。