一途な彼と不器用彼女①


「〈そうですね。
私たちも雑談は嫌いなんで。
さぁ、今日あなた様はどのくらいのお力で?〉」


そんなの...知らねーよ。


こういう時は私は疾風に言われた通りにするだけ。


蒼依「知らねーよ...んなのは...「蒼依今日は本気で殺れ。
だが相手だけは殺すなよ。」


知らねーし....んなの疾風に聞け。


そう言うつもりだった。


でも私の言葉を遮って来たのは疾風。


って事は今回は殺ってもいいって訳だ。


蒼依「わかった。
その代わり私が本気出すって事は...わかるよな?ニヤリ」


私は許可が降りたので早速殺気を本気で出す。


その量は零とは比べられないもの。


私の殺気で殺し屋の新人はすべて倒れた。


もちろん私の得体を知らない奴は驚いている。


「〈さすがあなた様ってところですね。
でも私たちも昔とは違いますからね。
あなた様に負けたあのときとは違うんで。
それじゃあ.....SHOW TIMEと致しましょうか。〉」


疾風「手加減はするな。
じゃあいくぞ。」


そしてこの疾風の一言で抗争は始まった。


一つ一つ一人一人確実に素手で殺る私たちと比べて相手は殺し屋。


そう簡単にいくつもりはない。


今でさえ殴る音と銃の発砲音、刀の振り回す音などが聞こえるから。


でも少しずつではあるが倒していく。


あ、いい忘れてたけど王覇は武器の避け方を練習してないから相沢組と水野組と紺野組の強いやつを18人出して3人ずつ王覇の護衛に回ってもらった。


そろそろ私も戦わないとね。


なんて思いながら敵の中へと入る。


私が入ったとたんにみんな武器向けるのやめてもらえる?


私もう避けれないかもしれないよ。


星「蒼依っ!
お前俺に背中預けろよ!」


あ?背中?


蒼依「まぁいいけど。
私とタグ組むならそれなりに狙われるからね。」


星「当たり前だろ?
こんな雑魚お前なら5分あれば楽勝だろ?」


まぁ楽勝って訳でもないんだけど。


蒼依「まぁーね?っと!
危ないなー...ねぇ、誰。
これ振り回してんの。」


こいつ私が話している間に抜け駆けしやがった。


だから私はこいつの刀を奪いそれを相手に向ける。


蒼依「これって相手に投げたらブサッと一撃だね。」



そしてその刀を相手の頭スレスレに投げる。


もちろん狙い通りのところで。


相手は言葉にでない...いや、ちがうか。


言葉が出ないんだ。


んで驚きのあまり腰が抜けたわけね。


ってか刀ってブサッじゃなくてグサッか。


なんてのんきに考える私はバカかもしくはアホなのか。


< 330 / 356 >

この作品をシェア

pagetop