一途な彼と不器用彼女①
蒼依「もうめんどくさいから...
あんたら全員でこいよ。」
もうこれで最後だ。
過去を背負いながら生きるのも最後。
「〈そうですね。
では...やりましょうか。〉」
こいつらと殺るのも最後。
だからこそこれは勝たなきゃいけない。
蒼依「お前らからどうぞ。」
─さぁ最終決戦の始まりだ。
私の声で動き出した幹部の殺し屋。
まず5人中2人は日本刀での近距離攻撃。
そして5人中2人は拳銃、最後の1人はナイフと言うなんとも統一感がないやつらだ。
なんて思っていたときいきなり銃声が2発なる。
それと同時に近距離攻撃の3人は動き出す。
あ、もちろん出た玉は私の方へと飛んできている。
こいつらは私が避ける事を知っているからこそ残り3人が同時に動き動ける範囲を狭くする作戦なんだと思う。
でもそれは甘い。
だって明らかに人間よりも玉の方が早いでしょ。
それに人間も玉もバラバラ。
だから一つ一つ避けていけば簡単って言うわけ。
なんて思っていたらもう1つ目の玉が目の前に。
私は間一髪で避け、2つ目の玉も軽く避ける。
そして残った3人のナイフも避けそして一気に攻撃する。
すると素直に倒れる3人。
なんだ、こいつら強くねーじゃん。
武器に頼っている殺し屋かよ。
私は思わず“弱...。”と呟いてしまった。
まぁ呟いてから状況把握しましたけどね。
だって私の発言で残り2人は激おこ。
でも、弱いやつがしょうがないんだし。
私なにも悪くない。
そう開き直っても向こうはまだ怒っているみたい。
だって尽かさず2発...3発と連発してくるし。
まぁすぐに避けて避けてするけど。
でももうめんどくさいし、まずもう時間がない。
そう思ったときはもう5~6発ほど撃ったときだった。
ってか殺し屋って基本玉1つしかないのにたくさん持っているんだ。
いつ玉切れになってもおかしくない。
そう思いながら7発目が撃たれる前に私は動く。
瞬時に敵の目の前へと行きそして拳銃2つを蹴飛ばす。
その行動に驚いた殺し屋共は唖然...ではない。
ただ観覧者のほとんどは唖然している。
さぁ...これからが本当のタタカイデスヨ?