一途な彼と不器用彼女①
*陸side*


俺の目の前で寝ているのはさっきまで戦っていたやつ。


あの後蒼依の意識がないことに気づき急いで掛かり付けの病院へとつれていった。


すぐに緊急オペが開始されどうにか命だけは助かった。


もう少し遅かったら死んでいたらしい。


オペが終了して約半日がたった。


蒼依の元には俺らの他に星さんや疾風達がいる。


オペ中は組長も会長もいたけど今はこんだけ。


たださっきのメンバーに加え麻亜もいる。


なんか“陸達の仲間なら麻亜の仲間でもあるから見舞いにいかないと!”って言いながら俺らとついてきた。


麻亜が来たときは疾風達も星さんも嫌な顔をしていたけどな。


疾風「もう時期麻酔が切れる頃か。」


まぁもう半日もたっているからな。


麻酔が切れてもおかしくない。


啓「まぁーな?
ただ向こうで...優兎斗と会ってたら...わかんねーぞ。
昔の情が戻るかもしんね。」


って事はもう帰ってこない場合もあるって事か...?


まさか...蒼依に限って...な。


梨絵「でも大丈夫だよ。
だって優兎斗なんだから。
優兎斗は蒼依の幸せを一番に願っている男だからね。
今回も連れ戻してくれるよ。」


まぁ...そうだといいんだけど。


この病室にいる人たちは蒼依の帰りを待ってるんだ。


だから早く帰ってこいよ。



──蒼依。


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