一途な彼と不器用彼女①

*過去とのけじめ*

*蒼依side*


蒼依「んで話ってなにかしら?」


零「蒼依さん傷つけるのはやめてくださいね。」


王覇の奴等が出ていってから私たちはこいつに問いかけた。


これはあくまでも仕事でありプライベートではない。


つまり私は黒狼であり零は組の顔になるわけ。


麻亜「んーでも零君いたらなー?
だからごめんね、零君も出ていってほしいなー?」


ただ1人バカな奴がいる。


素性を張れているのにいつまでも猫被ろうとしている奴が。


零「俺はでる必要ないですよね?
だってあなたは王覇の皆さんがこの部屋にいないなら別にどうでもいいはずですよ?」


麻亜「まぁそーよ。
とりあえず本題に入るけど。
ねぇ陸の前からいなくなってくんない?
いや、あんたなんて帰ってこなければよかった。
そしたらずっと陸は私の者だったのに。」


へぇ...陸がものね。


まぁいつもの私ならそう言われたら反論するはずだけど今の私は黒狼。


黒狼からして今の話は朝飯前。


その理由は理由だが一番の理由じゃないはず。


それから考えれば多分女は


・私をこの世界から抹殺しようとしていること。
・王覇を潰したい。
・夏々の組を潰す。
・王覇を潰すためにはまず私と夏々を裏切り者にする。


その変かしら?


でも全然考え?計画が甘い。


私と零に見破られちゃまだまだだよ。


蒼依「陸は者じゃない。
...そう答えようと思ったけど他にもなにかあるわよね?
どちらかと言うと多分も1つの方が重要だと思うけど。」


とりあえずなにも知らないフリをする。


少し鋭い高校生であって情報屋ではない。



麻亜「....なに、わかってんなら言う必要ゆいよね。
私別に陸がどうとか喚くタイプじゃないし。
まぁ本当は地位と王覇って言う族をただ潰したいだけ。
その計画に不必要なあんたともう1人は殺す必要があるわけ。」


フッ...ビーンゴ...。


蒼依「要するに私と夏々を殺して王覇も潰して全てを壊したい訳ね。」


まぁ組を潰すのは女の両親がたてた計画なんだろうけど。


零「蒼依さんと夏々さんは殺させませんよ。」


麻亜「余裕ぶる暇があるならもっと鍛えた方がいいんじゃない?
お姫様2人を君じゃ守りきれないでしょ?」


こいつ、本当にバカなんだな。


やくざの子なのに関係者の顔覚えてないなんてバカだ。


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