一途な彼と不器用彼女①
零がこれ以上鍛えたら困る。
ってか私も守られる姫じゃないんだけど。
この女よりも断然強いと思うけど。
そう言ってやりたい。
零「俺は“できるかできないか”じゃなくて“やる”んです。
やる前に無理って決めつけるのは可笑しいですよね?」
麻亜「ま、必死に守ってみなさいよ。
その代わり勝つのは私たちだから。」
すると知らない間に無言の睨み合いが。
零、あんた可愛い顔が台無しですけど。
そう考えているとちょうど王覇のやつらが帰ってきた。
すると2人は何もなかったように接しだす。
まぁ私も何もないようにするんだけど。
それにしても...私と夏々が抹殺されるなんてねー...。
夏々はとにかく私は結構人がいるんじゃないかな。
そう思いながらさっきの内容を夏生さんに送る。
そしてすぐに帰ってくる返事に目を通す。
───
一週間だ。
───
このメールを見て誰も内容はわからないはず。
基本私たちのメールには主語がない。
主語があればばれてしまうしね。
蒼依「あ、そういや、零今日どうするわけ?」
零は私の家の空き部屋に泊まるときがある。
まぁ零の両親はいないから。
零「んー...ここに泊まるつもりだよ!
だって蒼ちゃんいなきゃ僕ご飯食べられないじゃん?」
でもここにはベッド1つしかない。
蒼依「でもここベッド1つしかないし。」
どうやって寝るわけ?
まさかソファーで寝るとかないよね?
ソファーは背中がいたくなるし。
それなら家に帰って寝た方がいいと思う。