一途な彼と不器用彼女①
蒼依「ふぅ...あ、そうそう。
喧嘩したらすぐ追い出すからね。」
私がそう言うと何らかの形で返してくるみんな。
零「あ、僕は蒼ちゃんのとなりね!」
陸「...こいつの隣は俺だし。」
零「もーまた君突っかかってくるよね。」
陸「蒼依の横は譲れないんで。」
ってまた喧嘩するんじゃないの。
二人の目が食べ物争いをしているライオンの目になってるし。
さっき言ったところじゃん。
蒼依「もうベッド全てくっ付けたらいい話じゃないの?」
もうめんどくさい。
早く看護婦さんきてくれない?
そして私もう寝たい。
そう思っていたときちょっと看護婦さんがベッドとご飯を持ってきた。
うん、タイミングいいね。って思ったんだけど。
看護婦さん軽く30人ぐらいいるんですけど。
そんなにいるわけ?
その3分の2ぐらいでいいでしょ。
だって手余っている奴もいるし。
まぁいいや、とりあえず寝よう。
そう思い私は布団の中に戻ったんだけど。
蒼依「なんで...両脇に陸と零がいるわけ?」
零「寝れるまで側にいてあげようかなと思ったから!」
いや...幼稚園児じゃあるまいし1人で寝れます。
陸「こいつが...蒼依の側に行ったから。」
そういう陸は少し下を向きながら呟く。
もー...そういう行動をやめてほしい。
心臓何個あってももたないから。
私は2人にご飯食べるように言い聞かせもう一度布団の中に入る。
まぁ駄々をこねる奴もいたけど。
でもなんやかんや言うことを聞いてくれる零は見捨てれないんだけど。
零に彼女ができたら零離れしなきゃだけどね。
そう思いながら私は陸と零が言い合いになっているのを見て夢の中に飛び立った。
また誰が蒼依の横に寝るかで揉めていたことは蒼依は知らない。