一途な彼と不器用彼女①


陸「俺からしたらお前の側にいたいけどな。」


別にいてもいいけどねー。


ただ大丈夫かどうか。


相手は組だしね。


零「もー!陸君!!
そうやって蒼ちゃんを口説かない!」


はっ?これ口説いてるの?


え、わたし口説かれてるわけ?


戒「零蒼依が現状把握してないぞ。」


夏々「え、蒼依今の意味気づかないわけ?」


え、今の文になにか意味があったわけ?


ただ側にいたいんでしょ?


それの文に何の意味があるわけ?


零「ま、蒼ちゃんは何もわからなくていいの!
蒼ちゃんのそういう所も可愛いけどね!」


蒼依「んーまぁよくわかんないけどね。
ありがと、零。」


私は零の頭を撫でる。


そうすると零は猫みたいになる。


あ、今の仕草猫みたい。


もう零をペットにしてもいいな。


なんて思ったときふと時計に目がいった。


あー...もう夏なんだ。


日が沈むのおそくなったなー...なんて。


私がアメリカに行ってからもう1年もたつ。


まぁ1年の内に陸達に見つかったけどね。


...もうすぐ優兎斗の命日。


今年はちゃんと優兎斗の所にいけるかな。


ここ最近優兎斗のお墓参りにきてないし...。


まぁとりあえず今することをできたらいいか。


零「蒼ちゃんご飯!
お腹好いちゃった!」


あ、もうこんな時間か。


蒼依「ん...みんなも食べる?」


陸「そうだな。
俺らの分も頼む。」


今思ったけど材料とかあったっけ?


蒼依「ん...わかった。
あるもので作るけどいいよね?」


夏々「うん!
ありがと、蒼依!」


私はとりあえず冷蔵庫に向かう。


あー...卵あるし...野菜はチラホラあるし。


あとご飯は今朝炊いたからあるし...。


何気に材料はあったのね。


よし、遅くならない内に作ろ。


私はそう思い8人分のご飯を作りにキッチンへと向かった。


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