一途な彼と不器用彼女①


この3つが鍵だと思うんだが。


あー夏々の親父さんの理由ってなんだよ。


夏々「私少し聞いたことがある。
紺野組のお嬢は本気で暴れると...悪魔みたいだ...って。
味方の人も判別できないって。
ただ...それを止める事ができるのは紺野組のお嬢が最も愛している男だけって...。
でもこれ本当かわからないよ?
噂で私も小耳に挟んだから。」


いや...そんなわけねーよ。


たかが噂だろ?


あの時だって...っ!?


あの日敵がもういないのに蒼依は止めることをしなかった...いや、蒼依は自分を止めることができなかった。


でもよく考えると蒼依は回りを見れてなかった。


だけど俺の声に反応した。


前に蒼依は俺の事好きって言った。


もしかしてその噂は...。


零「よくご存じですね、夏々さん。
その通りですよ。
今までで蒼依さんが悪魔のようになるのを止めたのは2人しかいませんからね。
紺野組組長兼蒼依さんのお父様か...紺野組時期副組長兼蒼依さんの恋人、雨野優兎斗さんのお2人です。
まぁ俺も実際止めれたことは一度もないので今回も止めれる自信はないですけど。」


なんて言いながら苦笑いする零。


零「まぁそういうことなんで貴方たちよろしくお願いしますね。
...フゥ...お腹いっぱい!」


蒼依「あ、まだ食べてたんだね。
零夏生さんから
“今回は派手にヤレ。
娘が殺されかけたからな。”ってよ。
時間は陸達の準備が出来てからでいいって。
あ、あと私今日は黒蝶の姿でいくから。」


零「はい、わかりました。」


へぇ...蒼依は今日元紺野組として出るのではなく“黒蝶”として裏の世界に出るのか。


..................っ!?


王覇「え、蒼依が黒蝶(だと)!?」


おれら...んな事聞いたことねー...。


って事は蒼依がいなくなる前に俺らの闇討ちを助けてもらってた黒蝶は実は蒼依だった訳かよ。


あー...頭がゴチャゴチャになる...。


蒼依「あれ、言ってなかったっけ?」


最近蒼依は...


潤「いや、言われてねーし!」


蒼依「んーじゃあ今言った。
それでいいよね。」


っと言う風に少し抜けてる。


それがいいのか悪いのかはわかんねーけど。


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