一途な彼と不器用彼女①
疾風も終わったみたい。
案外早かった。
それに疾風の顔には殺りきった感じないし。
蒼依「あとあなただけですよ?
上條組組長さん?」
組長「う、うるせー!」
──バキッ!
あ、私殺ってないけど組長さん倒れました。
殺った奴はやっぱり空良。
疾風「空良お前おせーよ!」
空良「わりーわりー。
ちょっと裏口にも100人ぐらい居て。
ここに来るまでに時間がかかってしまった」
あ、それは予想外。
なぜ裏口に人を置いたのかは疑問だけど。
それなら私が裏口1人で殺りたかった。
なんて言う本心は内緒だけどね?
蒼依「まぁいいや。
とりあえず助かった。
2人とも。」
疾風「またなんかあったら俺らに頼れよ!」
蒼依「わかっ──。」
あれ?なんだか景色が歪んでいる。
あ、私倒れるのか…。
我が子の前で倒れるのは恥ずかしい。
ま、今日は少し動きすぎたし。
なんて考えながら私は地面へと倒れた。