一途な彼と不器用彼女①




………ってなに言ってるの。


"私が守られる存在じゃない"なんて。


元々分かってた事でしょ?


なのに、なんでこんなに心に穴が空いたような感覚になるの?



蒼依「私屋上出ていってもいい?
ここにいても暇なんだよね。」



今屋上についている時計を見れば12時前。


もうすぐ疾風と約束してた時間。


だから屋上から出て理事長室に行きたいんだけど。



陸「だめだ。」



え、なに言ってるの。


もうすぐ昼だから疾風の所に行かないと叱られるの私なんだからね?


って2回も同じ事言うけどね?


本当に疾風が怒ればもう学校に来れなくなっちゃうんだからね?



蒼依「なんでだめなの?」



戒「お前には聞かなきゃいけない事が山ほどある。」



"聞かなきゃならない事"ってなに?


彼らに質問に合うようなことってしたっけ?



戒「お前の情報をハッキングさせてもったがお前の情報すべて出てこない。
普通は名前・住所・出身校・性別とかは最低でもでるはずだ。
お前は何者だ。」



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