一途な彼と不器用彼女①




啓「昔の蒼依は可愛かったな!
今はこんな狂暴になっ──」



蒼依「誰が狂暴ですって?啓くん?」



啓「な、なんでもありません。」



だよね?


私の前ではさすがに"狂暴"とは言えないでしょ?


ってか本当に失礼しちゃう。


女の子にはそんな事いっちゃダメだって。


保育所の時に習わなかったの?



梨絵「空良、蒼依が怖いから早く昼ご飯にしよ!」



梨絵それ理由になってないでしょ?


それも私が怖いってどう意味よ。


絶対自分がお腹すいたからだよ。


………って空良達が来てからもう20分は過ぎているんだ。


そんだけ経っていれば梨絵もお腹空くはずだよね。



空良「そうだな。
あ、王覇の飯も買ってあるからな?」



王覇「空良っちせんきゅー(ああ。)」



こうしてみんなで昼御飯を食べた。


私はおにぎりを今食べているんだけど。



蒼依「なに?」



王覇「べ、別に。」



王覇のみんながすごくガン見してくるから食べづらい。


まーいいけど。


とりあえず食べなきゃね。


はぁー、嘔吐しないようにしないと。



──パクッ



蒼依「う゛...。」



疾・空・啓・梨「あ、蒼依!??」



王覇「っ!??」



さすがに1ヵ月ぶりのご飯は喉が通らない…か。



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