一途な彼と不器用彼女①




啓「蒼依ひとつ聞くが。
いつから喉に通らなくなった?
ご飯はいつから食べてない?」



あの啓さん。


ひとつじゃない気がするんだけど。


それにいつからって。



蒼依「いつからってあの時の事件があった日からちょっとしか食べてない。
まあ1ヵ月に1回ぐらい?」



そう私はあの日あの事件があってからあまりご飯が通らなくなった。


昔の記憶が邪魔をする。


私が助けに行けてたら…ってどんだけ思ったか。




夏々「あの事件があった日って何年前なの?」



梨絵「4年前。」



魁柊「じゃあ、4年間ほとんど食べてないのかよ!?」



蒼依「そうかも。」



でもなぜか水は喉に通った。


だけど水だけ。


炭酸とかコーヒーとかはダメだった。



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