一途な彼と不器用彼女①

*忘れていた感情*





啓「蒼依ー腹へったー!」



あ、そういえばもう6時過ぎてた。



優依「優依もお腹好いたぁ!
ハンバーグハンバーグ!」



潤「美味しいんだろうな?
俺うまいもんしか食わねーかんな!」



あ、そう。


じゃあ…。


蒼依「一生食べなくてもいいんじゃない?」



そうでしょ?


そんなに食べたくないなら食べなくていいし。


その分、食費が減るから。


私からすれば嬉しいんだけど。



蒼兎「ママのご飯はおいしんだからね!
世界1だよぉ!」



それは言い過ぎだと思うけどね?


優依に今度教えなきゃ。


お世辞は褒めすぎると嘘って思われるかもしれないって。



潤「ケッ…じゃあ俺様が食ってやるよ!
毒盛るんじゃねぇぞ!」



こいつ本当にめんどくさい。


素直になればいいのに。


ま、私はそんなところでは怒らないけど。



蒼依「はいはい。
じゃあご飯にするよ?
梨絵手伝ってよ?」



梨絵「はーい!
じゃあ蒼依キッチンいこ!」



久しぶりに梨絵とキッチン並ぶ。


少しの嬉しさを顔に出さないように私は下を向きながらキッチンへと向かう。



そんな表情も見逃さない梨絵は嬉しそうな顔をしていたことは蒼依は知らない。



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