君とすごした5日間
ここから学校は結構近い。

だから歩きで通ってる。


水樹はなんだかソワソワしている。


初めての学校に緊張しているんだろうか。

-ドンッ

いきなり背中に振動がきた。

「おっはよーさん!!お熱いねぇ~!葵さん!!」


朝からうるせぇ…


「亮太、ダマレよ?」


前髪をちょんまげにしてある、超うるさいコイツの名前は、


早乙女 亮太 15歳
(Saotome Ryuta)


亮太は、かっこかわいいような顔立ち。友達多いし、モテてる。



「なぁに照れてんだよっ」



「炙るぞ。」


「きゃん、葵くんこわぁいー!」


「ちょっと黙れ」


「ヒドイ奴だな……ってか、誰?この可愛い子!」


「海原 水樹です!よろしくね!!」


「今日から同じ学校だから仲良くし…「かっわいい~~!!いいなぁ葵!」」


「落ち着け、黙れ、うぜぇ、亮太。」


「ヒドい…トリプルパンチだな。そんなんだと水樹ちゃんに愛想尽かされちゃうゾッ!!」


よし、無視ろう。


「あれっ!?葵さぁん?聞・こ・え・て・ま・す・かぁ?」


「ほら水樹、学校あれ。
ここが今日から通う南中ね」


「ここ!?大っきいねぇ!!」

どこにでもある、ごく普通の校舎だけど……

この村たった一つの学校だ。


だから人数も結構多い。



この村には小学校と中学校しかないから、高校とか大学は他の市とか、県に行くしかないんだ。

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