君とすごした5日間
昇降口に入った。

「私の下駄箱どこだと思う?」

水樹がキョロキョロしながら聞いてきた。


「…一番最後のとこ見てみ」


「あー!あったあった!」


そりゃあるでしょ。

「じゃあ、私職員室行ってくるね!」


転入生だもんな。


「おう」


俺と亮太は、教室に向かった。


-ガララ


「おい!葵!真琴きてんじゃん!」


窓際の自分の席で、難しそうな本を読んでいるのが、俺の数少ない友達の1人の、


金澤 慎太郎 15歳
(Kanazawa shintarou)


知的系のかなりのイケメン。よく告白されてる。


「慎ちゃん、はよ」

「慎ちゃんーおっはようさん!」


「・・・・おはよう」


慎太郎こと、『慎ちゃん』に挨拶して自分の席に座った。

「一時間目は…国語……」


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